Elecom Gaming – V-custom Series
V-custom は、ゲーミングデバイスを「周辺機器」から競技者の身体を拡張する装備(ギア)へと再定義したシリーズです。
私たちは世界観のコンセプト設計を起点に、パッケージデザイン、ウェブ設計までを一貫して担当し、“勝つための性能”と“選びたくなる理由”が同時に成立する体験構造を構築しました。
V-custom が目指したのは、スペックの優劣を語ることではなく、プレイヤーが自分のスタイルを自覚し、選択するプロセスそのものをデザインすること。
操作感、視認性、触覚、情報の伝え方までを統合し、プロダクトが身体感覚と直結するよう設計されています。
パッケージはプロダクトの思想を即座に伝えるインターフェースとして機能し、ウェブではシリーズ全体を“競技思想”として理解できる構造を構築。
V-custom は単なるデバイス群ではなく、競技に向き合う姿勢そのものを形にした、ひとつのシステムです。
Project Overview — プロジェクト概要
ELECOM Gaming — V-custom Series は、エレコム株式会社のゲーミングデバイス事業において、単なる「周辺機器」から脱却し、競技者の身体を拡張するギアとしてブランドを再定義するために立ち上げられたシリーズです。株式会社田中大介のクリエイティブ・システム事業部が、世界観のコンセプト設計からパッケージデザイン、Web サイト設計、ビジュアルコミュニケーションまでを一貫して担当しました。
ターゲットはプロゲーマーだけでなく、日々自分の環境とプレイスタイルを更新し続ける幅広いゲーマー層。スペック数字の優劣競争ではなく、「自分に合うギアを選び、身体と一体化させる」という体験そのものをブランドの核に据えました。
Approach — アプローチ
ブランドの核となるメッセージは、競技者が「自分のスタイルを自覚し、選ぶ」プロセスそのものをデザインすること。パッケージは棚面で一瞬にプロダクトの思想が伝わるインターフェースとして設計し、マウス、キーボード、ヘッドセットなどカテゴリーを越えて一貫したビジュアル言語で統一しました。素材感、視認性、情報のヒエラルキー、ロゴとタイポグラフィの関係まで、競技ギアに必要な“精度”を表現の細部に落とし込んでいます。
Web 側では、単品ごとの商品紹介ではなく、シリーズ全体を「競技思想」として理解できる構造を設計。モデル選定のためのフロー、用途・プレイスタイル別の比較、プロユーザーによる使用シーン提示までを一つの体験として束ね、プロダクトが“選ばれ続ける理由”をページ構造として翻訳しました。
Outcome — 成果と意義
V-custom は、ゲーミングデバイス市場においてスペックと価格が主戦場化していた文脈に対し、「自分のプレイスタイルと共に育てるギア」という新しい選定軸を提示するシリーズへと育ちました。パッケージ、Web、ビジュアル表現が統一されたことで、ユーザーは単発の商品ではなくシリーズとして ELECOM Gaming を認識できるようになり、継続的なラインナップ拡張にも対応可能なブランド基盤を確立しています。
プロダクト開発側のスペック設計と、ブランド側の世界観設計を同じテーブルで進められたこと。そして、一貫したデザイン言語を複数カテゴリに広げられたことが、このプロジェクトの重要な成果です。エレコム株式会社のような大規模メーカーのブランド再設計において、クリエイティブ・システム事業部が発揮できる「思考から実装までの統合力」を示す代表事例となっています。
関連サービス・関連プロジェクト
- クリエイティブ・システム事業部 — ブランディング/パッケージデザイン/Web 設計の受け口
- ELECOM ペーパーライクフィルム — 同じくエレコム株式会社との協業事例
